コラム

 印刷テクニカルコラム バックナンバー
  第01回 2008.10.30 ・印刷の種類について
第02回 2008.12.01 ・4原色(色の表現方法)
第03回 2009.01.15 ・工程(印刷物ができるまで)
第04回 2009.03.03 ・後加工1(表面加工)




第1回〜印刷機の種類について〜

 

まず初回は、印刷の種類とその機械でで印刷されている主な印刷物をご紹介します。

印刷の種類と用途として、主に次の種類があります。

 

  1. オフセット印刷 
  2. 輪転印刷    
  3. グラビア印刷  
  4. フレキソ印刷
  5. スクリーン印刷 
  6. シール印刷   
  7. 活版印刷  
  8. UVオフセット印刷


@オフセット(平版)印刷
詳細  

[1]

オフセット(平版)印刷は商業印刷物に一般的に広く使われており、ポスター、カタログ、パンフレットなど、多くの場面で使用されています。

 

[2]

オフセット印刷では、実際に印刷に用いる版と印刷される紙とが直接、接しないのが特徴で、版の画像を一度ブランケット(中間転写体)に転写(OFF)してから紙に印刷(SET)するのでオフセット(OFFSET)印刷と呼ばれています。

 

[3]

また、平版(へいはん)とは本来、印刷機にセットする版の形状のことを言い、リトグラフなどで使われる石版なども平版ですが、オフセット印刷機にセットする版も平(ひら)たい版(平版)を使用し、現在ではアルミの板に感光剤を塗布したPS(ピーエス)版と呼ばれる版を使用しています。その他に印刷用の版には、凸版、凹版、孔版の形式があります。

 

[4]

さらに、オフセット印刷には印刷する紙の状態により枚葉(まいよう)と輪転(りんてん)に区別され、シート状のカットされた用紙を使って印刷することを枚葉、新聞の印刷などで使われるロール状の用紙(巻取紙)を使って印刷することを輪転といいます。

 

[5]

従って、正確に印刷の種別を区別するには

 

・オフセット(印刷の方法)

・平版(セットする版の形状)

・枚葉(印刷される紙の状態)

 

を合わせて、オフセット平版枚葉印刷となりますが、この印刷方式が広く普及したため、略してオフセット、オフ、または平版などと呼ばれることがあります。

 

 

用途 商業印刷物全般、ポスター、カタログ、パンフレット、書籍など

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Aオフセット輪転(平版)印刷
詳細  

[1]

ロール状になっている巻取紙に連続的に印刷を行う印刷方式を全て輪転(りんてん)印刷といいます。印刷の種別を輪転印刷で分類すると伝票を印刷するフォーム印刷やリソグラフ、オフセット輪転印刷、孔版印刷も輪転印刷となります。

 

[2]

オフセット輪転印刷は印刷方法や版の形状などはオフセット(平版)印刷と同じですがセットされる用紙が巻取紙であるのが大きな違いです。オフセット輪転印刷はオフセット(平版)印刷に対してオフ輪(りん)や単に輪転と呼ばれることが一般的です。

 

[3]

また、オフセット輪転印刷の特徴として、巻取紙に連続的に印刷から後加工(袋断裁や折加工などが一般的で、その他の加工できる内容は各印刷機に取り付けられている装置によって異なります。)まで行うので、高速印刷・大量生産に向く方式と言えます。その為、非常に短い時間でインキを乾燥させる必要があり、ヒートセットタイプのインキを用い、乾燥機で温度200℃程度の熱風を吹き付けることでことで、インキ中の溶剤を蒸発させインラインでインキを乾燥させます。

 

[4]

オフセット輪転印刷では巻取紙を使用するため、巻取紙に合わせて紙の寸法が決められておりA系列、B系列に分かれます。A系列はカタログやパンフレット類の印刷、B系列は新聞折込みチラシや週刊誌、雑誌等の印刷におもに用いられます。

 

用途 新聞、新聞折込みチラシ、週刊誌、雑誌、業界紙、コミック誌、カタログなど

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Bグラビア印刷
詳細

 

[1]

グラビア印刷は凹版を用いて印刷する方式のことで、印刷データを版胴(シリンダー)に彫り込み印刷機にセットし輪転印刷を行います。

 

[2]

グラビア印刷では版の凹(へこ)んだ部分にインクを詰め、紙などの印刷媒体に押し付けて印刷を行いますが凹(へこ)みの深さによりインクの濃淡を表現するので、他の印刷方式に比べ微細な濃淡が表現できボリューム感のある印刷ができます。印刷イメージの調子の再現性がよいため、絵や写真の印刷によく用いられます。

 

[3]

グラビア印刷で利用できるインキの種類は非常に多くあります。そのため印刷媒体や印刷物の用途に合わせてインキを選ぶことができます。紙以外にもフィルムや金属などにも印刷可能で耐熱、耐摩擦、耐薬剤性に優れた印刷ができます。

 

[4]

グラビア印刷で用いる版胴(シリンダー)は製版コストが高額ですが、一度作ってしまうと版に耐久性があるため、大量印刷やリピートのある印刷物では優れたコストパフォーマンスがありますが、小ロットの場合には非常に高くなってしまいます。 その為、お菓子や食品、タバコの包装などによく用いられます。


用途 包装紙、ショッピングバッグ、フィルム、金属箔、紙カップ、タバコなどの包装紙など

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Cフレキソ印刷
詳細

 

[1]

フレキソ印刷は凸版を用いて印刷する方式のことで、凸状になった部分に液状インキ(水性インキやUVインキ)をつけ紙に直接押し当てます。ハンコと同じ原理で版には木版、金属版などの種類がありますが、現在では弾性のあるゴムや樹脂の凸版が一般的です。

 

[2]

フレキソ印刷は、印刷に必要な箇所のみの版を作ればよく、また弾性のある材料で版を作るので、段ボールのような表面が多少デコボコしているものでも印刷できるのが特徴です。その反面、1色づつハンコと同じ原理で印刷するため見当が合いずらくアミの掛け合わせ印刷などは困難です。

 

 

用途 紙器、段ボール、ショッピングバッグ、箸袋、フィルム袋(レジ袋)、風船、旗など

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Dスクリーン印刷 (シルクスクリーン印刷) 
詳細

 

[1]

スクリーン印刷は孔版印刷の一種で、版にインクを付けて印刷するのではなく、版自体に穴をあけインクをこすりつけることで印刷します。

 

[2]

孔版には絹をスクリーン上にしたものに印刷イメージを作り必要な箇所以外の目を塞いだものを用います。そのためシルクスクリーン印刷や単にシルクと呼ばれますが現在では絹の代わりにナイロンやテトロン、ステンレススティールで織った繊維を利用 します。

 

[3]

スクリーン印刷に用いる孔版は版面が非常に柔らかく柔軟であり、また印刷されたインク層が非常に厚いため、ほとんどどのような素材にも印刷ができます。また、平面、曲面、コップのような円筒形にも印刷できるのが特徴です。


[4]

孔版はオフセット印刷に用いられるPS版に比べ耐久性弱く、また印刷設備も小規模であることが多大量印刷には不向きで、多品種少量印刷に適しています 。

 

[5]

スクリーン印刷では他の印刷方法では不可能な媒体に印刷できることから、いろいろな分野で広く利用されています。 Tシャツ、旗、のぼりなどの布地への印刷、、計器の目盛類、プリント回路への印刷、陶磁器、 各種容器などへの印刷です。

 
 

用途

POP、Tシャツ、看板、のぼり、旗、陶磁器、各種容器、、シール、計器の目盛類、プリント回路など


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Eシール印刷
詳細  

[1]

シールとはラベルの一種で糊がついた印刷物のことです。一般的には商品包装、封筒の封緘、または装飾のために貼る印刷物をいいます。

 

[2]

シールの印刷機は通常、小型のものが多くロール状のタック紙(粘着紙)に印刷しますが、他の印刷方式と違い、抜き加工やハーフカット加工、カス取り処理、仕上げ加工が1行程でできてしまうのが大きな特徴です。

 

 

用途 ステッカー、ラベル、シールなど。

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F活版印刷
詳細  

[1]

活版印刷は凸版印刷の一種で、鉛で出来た活字を並べて作った版(活版・かっぱん)を印刷機にセットし、そこに直接インクを付けて、紙に転写する印刷方式です。

 

[2]

活版印刷は、かつては新聞、雑誌、書籍の印刷に多用された印刷方式で、近年まで書籍、新聞、雑誌など、文字印刷に関するもののほとんどが活版印刷で印刷されていました。しかし以降の写真植字からDTPへのデジタル化により、コンピュータの画面上で文字組版ができるようになり、取扱いの不便な活版印刷はほとんど利用されなくなりました。

 

 

用途 新聞、雑誌、書籍など。

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GUVオフセット印刷
詳細 

[1]

UVオフセット印刷とは紫外線(Ultra Violet ray)に速乾性のあるUVインキを使用し、紫外線を照射することで、瞬間的にインキを硬化・乾燥させて印刷することをUV印刷といいます。従来に比べインキ皮膜が強く耐摩耗性、耐薬品性に優れ変色や褪色が少なく優れた耐久性を発揮します。

[2]

印刷と同時にインキが乾燥するため、・裏移りしない。 ・非吸収性の素材への印刷ができる。 ・短納期。・パウダーレスなので衛生的。 ・耐久性があるなどの特徴があります。


[3]
従来のオフセット印刷で使用しているインキでは、印刷後の乾燥のために半日から1日程度が必要となり、インキを吸いこまない非吸収性の素材への印刷は不可能でした。UVオフセット印刷では印刷工程で紫外線を照射することによってユポやピーチコートなどの合成紙、PP(ポリプロピレン)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、アルグラスなどのアルミ蒸着紙などへの高品質な印刷が可能です。

[4]

UVクリアニスをコーティングすることにより印刷面に美しい光沢を再現することが可能です。UVクリアニスは通常のニスに比べ耐摩耗性が強くPP貼加工に負けない光沢感を一回の工程で塗工できます。さらには、UVクリアニスと、それを弾く性質のUVOPニスの2種類のニスを組み合わせることによって立体的な凸凹を持つUVエンボスコーティングが一回の工程で塗工できます。

[5]
UVオフセット印刷では従来のオフセット印刷ではできなかった、多彩な印刷表現が可能です。

用途普通紙、PPシート、特殊紙など。

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